1892年ブラジル政府が日本人移民受け入れ表明、1908年正式に移民を開始以来、数々の歴史的な影響を受けながらも、約13万人の日本人がブラジルへ移り住み、今では約150万人の日系人が住んでいます(移民式典の講演より)。時は変わり、1990年の入国管理法改正を契機に、多くの外国人が日本各地に流入しました。

とりわけ、製造業に関わる労働者需要にこたえる形で、その数は増加傾向にありました。群馬県東毛地区(太田市、大泉町)においては、愛知県豊田市、豊橋市、静岡県浜松市に次ぐ、日本でも有数の外国人の集住都市となり、異文化交流理解の認識深度から、地域の日本人との諸問題も抱えてきました。東毛地区では、ブラジル人の数が圧倒的に多く、県内ほとんどのブラジル人が在住しています。

 

リーマンショック、東日本大震災等を経て、帰国する外国人もいた中で、日本住民として過ごす外国人との共生が必要とされています。外国人集住都市会議での一定の成果となった、今夏の外国人登録制度改定も大きな意味を持つファクターと考えます。

 

地域日本人と在住外国人との生活間交流に新たな変遷を生み出すひとつのきっかけとして、ブラジルフェスティバル太田を通じ、多文化共生の一助になれば幸いです。

イオンモール太田を媒介として、ブラジル文化及び行政の取り組みにおける知見を深める場所として、2~3年内に国内で日本人へ向けて情報を発信する有数のイベントにすることも大きな目的のひとつです。