ブラジルと日本。異文化交流を考える
登録日:2010年12月14日ブラジルは遠く離れた場所にありながら日本と深く関わっている国であることはご存知の方も多いでしょう。ブラジルとの交流は歴史が古く、戦時中移民船笠戸丸に乗りブラジルへ渡ったことからはじまり、そして1990年以降入管法改正を機に日本側も多くの日系ブラジル人を迎えいれるようになりました。現在も30万人以上出稼ぎ労働者が在住し、他国では見られない特徴なのです。
そんな古い歴史の交流とは裏腹にブラジル人は日本人とのコミュニケーションに悩まされてしまっています。
ブラジルの公用語であるポルトガル語には日本のような丁寧語・敬語・謙譲語は存在しません。複雑な遠まわしの話し方もなければ、先輩後輩のような区別で言葉遣いに悩むことも必要ありません。気にすることなくストレートにもの事を言い、そして相手の意見を言葉のまま受け止めるコミュニケーション方法なのです。この違いをよく理解していないと日本語が話せるようになっても思わぬ勘違いを招いてしまいます。
特に断る場面は誤解が生じることが多く、日本語独特な遠回しな言い方ではブラジル人からすれば本当は断りたくないと思われてしまいます。商談のような重要な場面になれば取引はもちろん、企業間の信頼関係にも影響を与えかねません。
ブラジルではちゃんと断らないと失礼にあたることもあります。例えば職場でお菓子を食べていたら周りの人に少し分けてあげることが礼儀ですが、この誘いをいつも受け入れていると良いイメージを与えません。断る意思をはっきり伝えることこそお互いの信頼関係を築いていくのです。
ブラジルは大らかな性格の人が多く誰とでも簡単に仲良くなれてしまう国なのです。スーパーのレジで待っていれば見知らぬ人と世間話をはじめるのは日常茶飯事のことでビジネスでもその特徴は見受けられます。営業の勧誘電話があれば誰でもすぐに切りたくなるはずですがブラジル人の場合は興味のない勧誘でもその1本の電話からいろいろな話題に枝分かれしていき、初めの話題からまったく離れて予期しない取引へと繋がっていくることは少なくありません。
日本で生活していく新しい世代の日系ブラジル人は日本の習慣に馴染み、ブラジルコミュニティから離れていくことでしょう。会話を楽しむブラジリアンスタイルのコミュニケーション方法を日本の中で活用していってほしいと切実に願っています。それが日伯友好関係を深める近道なのですから。
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