フォホー(Forró)とは?
登録日:2011年6月21日前回はブラジル国内で6月に行なわれるフェスタ・ジュニーナというお祭りについてご紹介しましたが、今回はその時によく演奏される「フォホー (Forró)」という音楽について紹介したいと思います。
南米大陸を地図で見ると右に出っ張った部分が「ブラジル北東部」という地域に当たります。北のほうから順番にいうと、ヒオ・グランヂ・ド・スル、パライバ、ペルナンブーコ、アラゴアス、セルジペ、バイーア、この六つの州がブラジル北東部です。フォホーはいまでもこのブラジル北東部で最も一般的な大衆音楽で、なにかというとフォホーの歌と演奏にのってみんなで楽しく踊ります。
フォホーがいつ頃から始まったのかは定かではありませんが、フォホー (Forró) という言葉の語源は英語の「Music For All」(全ての人のための音楽)というのが訛って「フォホー(フォロー)」になったと云われています。この音楽を演奏するときの典型的な楽器編成があります。それはアコーディオン、トライアングル、ザブンバという三つの楽器です。
アコーディオンという楽器は持ち運びが容易で、しかもメロディ、ハーモニー、リズムという音楽の三要素が一台の楽器で表現出来るので、ブラジル国内のほぼ全域でとても重宝されています。ブラジルのピアニストたちの大半はアコーディオンも上手に弾くことが出来ますし、最初に始めた楽器はアコーディオンなんだよと云う人も実に多いです。それくらいアコーディオンという楽器がブラジル国内で一般大衆の間に入り込んでいるということになりますね。
誰でも知っているトライアングルは三角形をした鉄の棒をまっすぐな鉄の棒で叩きますが、その三角の中に棒を入れてかき回すような感じで叩くのがブラジル流の演奏法です。単純な楽器ではありますが、ブラジルではかなり大きいトライアングルを使うので、その重さから30分も連続して叩いていると相当疲れます。でもこれがフォホーには絶対に欠かせません。
ザブンバは太鼓の一種で、これはアラブ系の移民がブラジルに持ち込んだものだと云われていますが、胴の両面に皮が張ってある、太鼓としては世界中によくある形です。この太鼓を革ひもなどで肩にかけ、片方の面を先端にゴムを巻いたマレットで叩きドンドンという音を出し、反対側を細い木の棒(バカリャウといいます)でパチパチと歯切れの良い音を叩きます。ザブンバはこの表と裏のコンビネーションでリズムを作っていきます。トルコや東ヨーロッパで同じような太鼓で同じ演奏法がありますので、ルーツはそのあたりだと思います。
フォホーはこの三つの楽器のアンサンブルで演奏されるのが最も一般的な形です。
次回はフォホーの有名ミュージシャンたちを紹介しますね。お楽しみに!
ケペル木村(中南米音楽/MPB-store)http://mpb-store.jp
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