ブラジルの接客方法
登録日:2011年12月29日大泉町のブラジル・ショップを訪れて、ショップができ始めた頃の状況と比べると、さまざまな変化を遂げている店舗の存在に気が付きます。日本語のメニューを用意するようになったことや、店舗をきれいに改装したりと、外国人だけを意識した店舗の構え方から徐々に離れるようになりました。そんな変化の中で多くのブラジル人が口をそろえて言う悩みがあります。それは接客方法なのです。日本の接客方法は間違いなく世界一ですが、ブラジルの接客方法について少し触れてみたいと思います。
ブラジルでは誰とでも対等の立場で交流を持つことができます。サンバカーニバルで知られているように、ブラジル人は性格が明るく人懐っこい人種で、他国と比べてもその陽気さは頭抜けています。世界一見知らぬ人と仲良くなれる国といっても過言ではないでしょう。
この特徴からブラジルには日本でなかなか経験することのできない接客術が存在します。それはお客と仲良くなるということなのです。日本でも見られることかもしれませんが、ブラジルでは業種関係なく、時にはプライベートでも仲良くなり、お客を簡単に常連客にすることができるのです。この行為は面倒のようにも思えるのですが、ブラジルでは店員もこの接客方法で仕事を楽しんでいます。気軽にお客と会話を交わすことでお互いの信頼関係を築くだけでなく、ストレスを感じさせない職場にできるのはブラジルの大きな魅力でしょう。
実ははじめに触れた大泉町ブラジル・ショップの接客に対する悩みとは、この接客方法が徐々になくなりつつあるということなのです。90年以降、外国人労働者が日本へ来るようになり、現在では20年以上在住する外国人も少なくありません。
出稼ぎ労働者から次の世代へとバトンが渡ろうとしている今日では、買い物を済ませるためだけにお店を訪れ、会話を楽しむブラジル人は減少しています。無言のままお客に帰られてしまうのは悲しいことなのですが、下手に話をしすぎてお客に敬遠されてしまうようでは、お店側もこの変化に合わせて対応を変えていかなければなりません。
ブラジルで日系社会の中で育ち、ブラジル社会に溶け込みながらも日本語学校に通い、そして両親から日本の文化を教わってきた日系ブラジル人は多いでしょう。日本の文化に触れることのできるサンパウロ州リベルダージ市(東洋人街)が存在するように、大泉町も会話を楽しむ接客術といったブラジルの特徴的な文化に触れられる場所が存在し続けていくことを望みます。
ブラジル文化と触れあうことで両国の良いところを活かし、さまざまな分野で日系人と日本人が交流していけることを願っています。
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