ブラジル人とサッカー
登録日:2012年1月18日2014年ブラジルサッカーワールドカップは今ブラジル人がもっとも楽しみにしている一大イベントであろう。ブラジルにはサッカークラブが多く存在し、プロ・アマチュアで活躍するサッカー選手も多いだけでなく、とにかくブラジル人は熱狂的なサッカーファンである。ブラジルは最近よくメディアで取り上げられるようになっているが、2016年にオリンピックも控えており、経済成長とともに様々な分野で全世界から注目を浴びるようになっていることは言うまでもない。そんなサッカーの熱狂的ファンであるブラジル人は明るく陽気な性格の人が多く、日本の生活に慣れているためか、私自身も戸惑うことがある。
この頃ブラジル人が集まる大泉町のフットサル場へよく通うようになった。私自身もフットサルをやるようになったが、スポーツ好きという理由のほか、ブラジル人ショップ経営者達が集まるため、情報交換の場としても大いに活用できる。接待ゴルフのブラジル人バージョンといえば連想しやすいだろう。普段聞けない経営者達の本音が聞けたりと、大泉町でブラジル人相手に商売をする人には打って付けの場所だ。そんなフットサルで少し困ってしまうことは、遊びのつもりでフットサルをすると、とんでもないブーイングを受けてしまうことがあることだ。サッカーに対する熱い思いがあるためか、とにかく真剣に試合に挑み、そして大声を出しながらプレーをしている様子は大きな緊張が走る。フットサル場のオーナーに聞くと、熱くなりすぎて喧嘩になることもあるという。以前に日本人が笑いながらフットサルをしていたことがあり、その試合に参加していたブラジル人がそれを見て怒ったことがあったそうだ。真剣にやっていないように見えたためにブラジル人は腹を立ててしまったのだ。
ブラジル人はサッカークラブの話題になるともっとやっかいだ。サンパウロFC、サントスFCやフルミネンセなどは日本でもよく聞く名クラブだが、ブラジル人男性は真剣にサッカークラブを応援しているため、下手に冗談を言って相手チームを貶すのは禁句だ。先日、ある友人の親友が亡くなった時のことだった。友人は亡くなった親友のことを振り返りながら「あいつの唯一の欠点は応援しているサッカークラブが違うことだったんだ…。」と目を潤わせながら真剣に語っていたが、冗談ともとれる言葉にどう慰めてあげるべきか、私は戸惑ってしまった。
ブラジル人はジョークが大好きでとにかくおしゃべり好きだ。ブラジルの公用語ポルトガル語は、動詞活用や男性・女性名詞といった、複雑な文法もあり、スラングを交えてジョークを交わす会話を理解するためには、学校では学べない交流を積み重ねるしかない。本当のコミュニケーションは、言葉を超えて、お互いの国の文化・習慣の理解が求められる。そして、ブラジル人とサッカークラブの話題で腹の底から笑えた時こそ、本当の日伯交流が生まれるのだろう。
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