身近にあるブラジル音楽・ショーロ(Choro)
登録日:2012年6月21日さりげなく生活している中でも聞こえてくるブラジル音楽と言えば、やさしい曲調のボサノヴァ等が有名ですが、他にもブラジルのポピュラーな音楽に「ショーロ(Choro)」があります。
近年、フィーリングミュージックでCDも数多く販売され、日本でもファンが多いショーロですが、
どこか懐かしい曲調と心地良い様々な音楽の音色をカフェやレストランなどで耳にするのではないでしょうか?
ショーロは、フルートやサクソフォーン等の管楽器カヴァキーニョ(同起源の小型2弦弦楽器)やクラシックギター・パンディロ(タンバリンに類似した打楽器)・バンドリン、他にもアコーディオンやピアノ、トロンボーンなど様々な楽器で演奏されている音楽です。
アメリカでショーロはブラジルのジャズだと称されることもありますが、実際はジャズよりも歴史が深く、ブラジルの伝統音楽ともいえます。
19世紀、ナポレオンが皇帝となり、イベリア半島に勢力を伸ばし、ポルトガルを侵攻。その翌年にはスペイン王位を簒奪したため、ポルトガル宮廷は植民地・ブラジルに逃れる形で故郷ポルトガルを後にしました。
ナポレオンが失脚するとポルトガルで自由主義革命が起き、植民地であったブラジルが1822年にブラジル帝国を建国。
1889年ブラジルが共和国となります。
19世紀の大部分はポルトガル宮廷貴族たちによる王国時代だったため、ブラジルに多くのヨーロッパの宮廷文化が持ち込まれ、当時の首都となったリオ・デ・ジャネイロには大量のポルトガルをはじめとするヨーロッパ文化が混ざり合っていきました。
19世に誕生したといわれるブラジル音楽ショーロには、そんなヨーロッパを逃れたポルトガル宮廷音楽とアフリカのリズムが結びついたのではないか、と言われています。
ブラジルの伝統音楽でブラジルの歴史と深く結び付いていると感じられるのはショーロだけではありません。
アフリカのリズミカルな音楽に影響を受けているといわれている日本でも有名なサンバ。アメリカのジャズの影響を受けたといわれているやさしいメロディとロマンティックな印象を受けるボサノヴァ。
そしてヨーロッパの宮廷音楽に影響を受けたといわれるショーロ。
故郷を追われ、植民地に逃げたというポルトガル宮廷貴族の哀愁とどこか品の良いメロディが現代に歌われるショーロには埋め込まれているかもしれません。
さりげなく耳にする様々な音楽。その音楽の中にも歴史や思いが込められていることを知れば、今よりもさらに音楽の魅力に気がつくのではないでしょうか?
ショーロとは、年月を超えてなお、ブラジル人だけではなく多くの人々を癒し心を安心させる音楽なのです。
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